先日、修士のときに借金していた日本学生支援機構の奨学金の半額返済免除が決定したよ。
実は、僕も結構頑張って研究をしていたからか半額返済免除になったよ。
修士の研究は苦労したけど、報われた気がするよ。
これから奨学金を借りる方、また返済免除を狙っている人は
ぜひ参考にしてください!
イントロダクション
私は大学院に在籍時、日本学生支援機構から奨学金(第一種奨学金)を貸与していました。
第一種奨学金とは、無利子で借りることができる奨学金です。
私の場合は、毎月5万円を2年間借りていたので総額は120万円です。
先日、大学院時代に貸与していた奨学金の半額免除が通達されました。
したがって、実質的に60万円を貰えたということになり、
辛い研究室生活に耐えてきたことが報われたと感じています。
今回は、奨学金について多くの情報を記載していきます!
忙しい研究室所属の場合、第一種なら借りておいたほうが良い
忙しい研究室所属の場合は、日本学生支援機構の第一種の奨学金は借りておいた方が良いです! 例え奨学金を使用するつもりがなくてもです。
理由をざっと挙げますね。
- 忙しい研究室なら半額返済免除に十分な実績が得られる可能性が高い
- 忙しくて「バイトをあまりできない」もしくは「研究室のルールでバイト禁止」
- 就活や卒業旅行など急な出費に耐えられるように備える
- 仮に返済免除にならなくてもそのままそっくり借りた分を返せばノープロブレム
- 研究室がキツすぎても、「後に奨学金が返済免除になる」と考えると耐えられる
どうでしょうか、借りるのに十分すぎる理由ではないでしょうか。
私が借りたときは、先輩から「周りのほとんどの人は半額は返済が免除になっている」
と聞いていました。
さすがにほとんどの人が返済免除には疑いを抱きますが、
今回の私の実績を考えてもあまり実績が多いほうではないが、それでも半額返済免除になったことから思ったよりは免除のボーダーが低いのかもしれません。
何より、第一種に関しては無利子で借りることができるので、
とりあえず借りておいて良いと思います。
返済免除のポイント
続いて、返済免除のポイントについて説明していきます。
公式に返済免除の基準として項目がありますが、
そのポイントの内訳などについてはブラックボックス化されています。
また、最終的に自分の業績を申請をするわけですが、
「修士で取る奨学金に関しては研究室に在籍する4年生のときの業績は対象にならない」
という記載があるのが注意です。
どんなに頑張って4年生の時に学会発表を行っても評価の対象にはならないのはショックでした。
しかし、4年生の時の実験データを用いて修士で学会や論文を書いたものは認められます。
以下が、公式に返済免除の基準として設けられている項目です。
この中で意識をするべきであるのは①,⑥,⑦です。
他の項目に関しては、研究が優れていると判断されたり、表彰をうけるなど、
かなり運に左右されるものであり、自分自身ではどうにもならないことであるからです。
また、⑤の発明に関しては要するに特許のことであり、
これは特許を出すことを肯定的に捉えている教授でないと出すことはないので
出せたらポイントを得ることができますが、良いデータ&教授のスタンス
に大きく影響するので運に左右されるものであると思うので「出せたらいいなー」くらいの気持ちで
良いと思います。
そもそも、学会で賞を貰っている人や特許などに絡んでいる人は、
学会の数を多くこなしていると思いますし、論文も複数出している可能性があります。
したがって、そのような人は特許や学会の賞がたとえなくても半額免除くらいは満たすような学生であると思うので、はじめから争う相手ではないですね。
続いて、ポイントを稼ぐために意識をするべきである①,⑥,⑦について詳しく触れていきます。
①:査読付き論文や学会発表を多くこなす
大学院で研究活動を行っていると、学会発表の機会が多くあります。
また、良いデータがあると査読付き論文に名前が入ったり、場合によっては自分で書くことを提案されたりします。
ブラックボックス化されているので、具体的な配点に関しては不明ですが、
おそらく、シンポジウムか学会か、また、国内の学会であるのか国際学会であるのかによってもポイントが異なると推測しています。
シンポジウムは「発表会」で学会は「討論の場」
という違いがあります。
そんなことを言っても良くわからないと思うので、簡単に言えば、
シンポジウムよりも学会のほうが規模が大きく盛大であり、日程も長いものです。
そのため参加の評価としてシンポジウムよりもポイントが高いと推測しています。
また、論文で自分の名前が一番目(第一執筆者)であるのかそれともかなり後ろに記載されているかついても違いが生じると推測しています。
以上のように思う理由として、
学会であるのかシンポジウムであるのか、論文が第一執筆者であるのかそれ以外であるのかに関して記載する欄があり、詳細を記入する必要があるので、
それぞれによってポイントの区分があるというのは理にかなっているでしょう。
⑥:授業では「秀」を多くとる
自力でポイントを稼げることとしては、授業で「秀」を多く取るということです。
大学院によっては、A+~Fを用いた11段階の評価をしているところもありますが、
その場合はA-以上の成績を多くとるということです。
大学院では授業に関しても先生は大雑把になるので、
普通にやっていれば優以上はとることは可能であると思います。
試験での評価になると頑張る必要がありますが、大学院は研究活動が非常に忙しいので、
レポートやプレゼン形式が多く、試験よりは秀が取りやすいと思います。
⑦:TA (ティーチングアシスタント)を行う
TA (ティーチングアシスタント)の有無に関してもしっかり評価の対象となります。
研究室の教授は各々が担当している授業や学生実験があるので、
ほとんどの研究室ではTAを行う機会があります。
TAを経験すると奨学金の返済免除の申請書に記載することが可能なので、
積極的に手を上げてやると良いと思います。
「TAは謝礼がほとんど出なく、作業量に見合っていない。TAをやるくらいならその分の時間を研究に費やしたほうが良い」という考えもありますが、
奨学金の申請ではTAの経験は立派な武器になるので、
返済免除を狙う人は積極的にやるといいと思います。
しかし、あくまで修士課程で借りている奨学金に関しては修士課程のときに携わったTAということには注意しましょう。
申請で半額返済免除の基準を満たした私の実績
私は奨学金の半額返済免除の基準を満たしました。
そのときに、申請をした私の研究実績を紹介します。
まず、はじめに、申請で満たされなかった残念な点はこちらです。
- コロナ禍でTAがなくなったので、TA分のポイントが入らなかった。
- 大学4年時にも学会発表を行ったが、修士入学前なので、申請対象になっていなかった。
- 申請期間までに論文を投稿できず、申請対象にはなっていなかった。
本当に残念でした。
大学の時に、奨学金の返済免除のために無理して学会発表を行いましたが、
「マジかよ、申請の対象外なのかよ」
と結構ショックでした。
学士のときにやらずに、同じデータで作成したパワーポイントで修士になってから学会発表をしたほうがお得ですからね。
また、申請までに間に合うかなと修士二年の秋から冬にかけて投稿論文のために必死にデータを集めましたが、結局期間までに論文を投稿できなかったのはかなり痛かったです。
その結果、私の申請の対象になったのは以下です。
- 学会2つ
- シンポジウム1つ
- 査読付き論文1つ第二執筆者
また、大学院での成績についても審査の対象にはなりますが、大学院の成績に関しては、
7割が「秀」で3割が「優」の成績でした。
これを見て「実績が少ない」と感じると思います。
コロナの影響で全体的に実績が少ない人が多かったことが原因かもしれませんが、意外と少ない実績で半額返済免除の対象となりました。
ただし、大学4年生のときの実績を含め、申請期間外の実績に関しても念のため記載をしました。
もしかしたら念のため記載しておいた実績に救われたかもしれないです。
そのため、審査の対象になるかどうかはわからなくても、しっかり記載しておいた方が良いと思います。
まとめ
今回は、日本学生支援機構の修士での奨学金半額返済免除について
私の実績も含め基準を記載していきました。
大学院では生活の余裕がない人が多いと思うので、
賢く公の制度を利用していきましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。