来年は大学院への進学を考えていて、
研究に本気で取り組みたいと思っています。
本気で取り組みたいのであれば大学にある大学院だけでなく、
「大学院大学」もおすすめですね!
「大学院大学」って何ですか?
初めて聞きました。
やっぱり高校生は入学できないので認知度は低いですね。
それでは大学院大学について説明をしていきます!
大学院大学とは
大学院大学は独立大学院大学と呼ばれており、「学部がなく、大学院がある大学」であり、要するに、高校生が受験をすることができない大学です。
修士課程+博士課程で5年間を一貫教育とする大学院大学や博士課程から入学することができる制度など学校によって様々な独自なシステムが導入されています。
研究に集中できる環境
大学院大学は研究に集中できる環境が整っています。
「大学院つまり研究や高度な学習のために設立された機関」であるからです。
これは、気が紛れることが多かったり、学部時代からの友人が多く研究をせずに遊んでしまう人もいる一般の研究室とは大きく異なる点です。
また、立地が比較的に僻地であることが多いので、まるで修行のように周りの欲をかき消すことができるのも研究に集中しやすい理由の一つでもあります。
国際的な環境
約半数の学生が海外出身という大学院大学も数多くあり、日本に居ながら国際的な環境に浸かることができ、将来は海外で活躍したいと思う学生にとっても素晴らしい環境であることがわかります!
海外の大学院へ進学してみたいが、まだ自信がないという学生にとっても段階的に海外に触れることができるのも一つの利点であると思います!
先進的な研究
世界的に有名な研究者や教員が所属しており、例えば、IPS細胞の研究で有名な山中伸弥先生が以前は奈良先端科学技術大学院大学に所属していました。
最先端の研究に学部卒業後に触れることができ、先生陣も多くの人数がいることから、早くから研究に必要な力を養うことができます!
大学院大学一覧
続いて、大学院大学について具体的に説明を行っていきます。
総合研究大学院大学
以下の6つの研究科と、さらなる分類により20専攻で構成されており、本部は神奈川県葉山町にありながら、それぞれの研究科は世界を含めた全国各地にある国立研究所などに属することになる特殊な大学院大学です。
全国各地に存在する大学共同利用機関である研究所で世界最先端の研究を行うことができるのが最大の特徴です。5年一貫制の入学者の場合、学部卒業から一流の優れた研究者たちの下で5年間研究に励むことができるので早くから最先端の研究に触れることができます。
北陸先端科学技術大学院大学
2022年の4月から以下の10個の研究領域に大別され、石川県能美市にある大学院大学です。
在学生の40%以上が海外からの留学生であるので授業が英語で行われ、グローバルに活躍できる人材の育成に力を入れています。また、産学連携も活発に行われ、企業の視点である「実用性やコストや知的財産の扱いなど」を早くから知る機会を得ることができます。
東京にサテライトオフィスでは社会人コースも設立され、「技術の分かる経営者、経営の分かる技術者」を育成することを目的とした技術経営(MOT)プログラムやサービス科学を基礎にイノベーションを考える価値創造人材を育成することを目的としたサービス経営(MOS)プログラムなども行われています。
社会人コースでは「一週間の集中講義形式」や
「平日夜間、土曜・日曜集中講義」での単位の取得もあるので
働きながらでも修士や博士の学位を目指しやすい環境が整っている大学院大学です!
奈良先端科学技術大学院大学
以下の3つの研究領域に大別されており、教育プログラムでは3つの領域を融合させることも行われ、学生には分野の隔たりなく専門性を深化させることを推奨しています。
「研究論文に着目した日本の大学ベンチマーキング 2015 (文部科学省/科学技術政策研究所)」で国立大学で2位であり、教員一人当たりの研究経費も非常に多く、
研究海外拠点も設置しており、国立大学法人においてトップクラスの研究力を有している大学院大学です。
学生の経済支援も手厚く、博士後期課程の学生や5年一貫コースに所属している学生はリサーチアシスタント費用やティーチングアシスタントの制度を設けたり、
授業料の半額分の支援なども行われています。
沖縄科学技術大学院大学
専門領域は以下の8つに大別されていますが、学生にはそれぞれの分野が交わる領域を探求することを奨励している大学院大学です。
以下で示す図のように、5年一貫性の博士課程を設置していますが、修士号を持つ学生は、
開始時のレベルや進捗状況により3~4年で卒業することも可能となっています。
教職員や学生の半数以上が海外出身者であり、
世界中の研究者や学生が国際的に活躍しています。また、学生サポートも充実しており、リサーチアシスタントや他大学への訪問旅費なども支援を受けることができ、
経済的にも研究に集中しやすい環境が整っています。
まとめ
今回は大学院大学について説明していきました。
特に、将来は海外で活躍する研究者になりたいと思っている学生にとって最高の環境であると思うので、大学院の一つの選択肢として検討してはいかがでしょうか。