「実際研究室に所属する外国人って優秀なの!?」という疑問について
解消していこうと思います。
今回は、国際的な研究室に所属する私が感じたことを踏まえて
検討していくのでぜひ読んでください!
はじめに
世間では、経済的サポートに関して、
「外国人留学生ばかり優遇して日本人に厳しい!」という話が上がり、
そのたびに「留学生は優秀で勉学熱心だから仕方ない」という意見を述べる人もいます。
ここでは、自らの経験をもとに実際の状況について説明を行っていこうと思います。
まず初めに結論としては、、、
以下のような背景からこのような結論になりました。
- 海外から外国人を多く取り入れる研究室に3年間所属していた
- 大学院の授業でも多くの外国人と関わってきた
- 近くの研究室でも多くの外国人がいて、似たケースがあることも耳にしていた
これからは「日本人のほうが優秀で勉学熱心な場合も多い!」と感じた理由について紹介していきます。
理由①:日本の大学院への進学がそもそも第一希望ではない
私の研究室にも「本当は欧州に行きたかったが、応募しても審査に通らなかったから仕方なく応募が通った日本の研究室に所属している。」
と述べていた留学生がいました。
もちろん、本当に優秀な外国籍の研究者や留学生もいるのも事実ではありますが、わざわざ海外から引っ張ってくるほどでない人も多くいます。
「憧れの留学先日本!」というわけでなく、「妥協案」として
の認識である人もいることが分かります。
理由②:博士号が3年で取りやすいと世界的に知られている
しばしば、「日本の大学は欧米と比べ入学が難しくて、卒業するのが簡単」と言われていますが、
大学院の場合、それに加え、入学の難易度は低いです!
というコスパ抜群な見られ方もしていると思います。
欧米は審査が厳しいことも知られており、同じアジアでも、インドは博士課程は5年くらいは必須であるということです。
私の研究室でも、「インドは学士課程が少し日本より短いが、博士課程が長い。修士までインドで博士だけ日本が一番最速で博士号が取得できる」と述べていた留学生がいました。
経済的サポートを得られつつ、簡単に博士号を手に入るのであれば、
日本の大学院への留学は当然、視野に入ってきますよね。
もし、海外から来る博士課程の留学生に学費免除や毎月の給与を渡している場合、3年を超えて在籍させることは教授としては大きな負担になり、避けたいわけです。
したがって、教授としても無理やりでも3年で修了させようと思い、
というスタンスになっている場合もあります。
「そのテーマなら修士1年の学生でも3年かければできるじゃん」と私が感じたテーマもありました。
同じ研究室や大学内で公開される審査発表会でも、「こんな人に博士号を与えてもよいのか」と疑問視する点もあり、特にお隣の大国から来る留学生に多い印象です。
日本での博士号取得の容易さによって、
世界的に日本の大学の博士号の価値が下がってしまわないかどうかが心配ですね。
理由③:学士→修士→博士と各々の課程で異なる分野の研究室に所属していて専門性が低いケースもある
というケースがあり、そもそも外国人留学生の中には専門性が低い学生も多くいます。
はっきり言って、日本人の博士課程でずっと同じ研究室で学んできた人は専門性で負ける気はしないと思います!
私の研究室でも、修士課程の学生である私が研究で苦戦したとき、外国人の博士課程3年生の学生に質問したいと思いましたが、
最初の専門性の低さは仕方ありませんが、他分野出身の人が
3年で博士号を取得するのに値するレベルの専門性を身に付けるのは厳しいですよね。
まとめ
今回は、「研究室に所属する留学生は果たして優秀であるのか!?」という疑問を解消していきました。
結論としては、「優遇するほどの優秀さがない人もいる」です。
国や大学の期間が給料を出したり、人によっては授業料も免除になっている場合もあるので、
個人的には、外国人を取り入れる審査を少し厳しくしたり、継続的な援助のノルマなどを取り入れ厳選し、
同レベルかそれ以上に優秀である日本人の博士課程の学生にお金をかけたほうが絶対に良いという感想です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。