私の出身が九州であることもあり、九州内での仕事を検討しています。
化学企業で九州に行く可能性が高いところはありますか?
他の地方に比べれば九州に配属可能性が高い企業は少ないですが、
比較的配属される可能性が高い企業はいくつかあります。
私は新卒では勤務地のこだわりを捨てましたが、
勤続するうえで、数年後、実家の九州に近い拠点に帰りたいという想いはあります。
仕事を選ぶにあたって勤務地は非常に大切な要素であると思います。
選択の参考になればと思い、今回は九州に配属可能性が高い化学メーカーを紹介していきます!
はじめに
配属する可能性を判断するうえで、配属者全体と九州の拠点の配属する人数を考慮し、割合を算出しました。
今回の配属の割合を算出するにあたって、
2022卒向けの四季報で2019年4月の入社者のデータを用いました。
新卒者と転職者もデータには含まれていますが、流動性が低い日系の化学メーカーであるので、
人数では新卒者のほうが圧倒的に多いと考えています。
また、事務系と技術系は分けてカウントしているので、
今回用いる入社者はあくまで技術系であり、事務系は除いています。
全体的に九州地方へ配属可能性が高い化学メーカーはあまり多くはありませんが、
そのなかでも比較的配属者が多かった企業を挙げていきます。
九州での配属の確率に関しては、以下の計算式に基づき、
技術系の配属者全体に対する九州地方配属者の人数の割合で算出しました。
九州内で仕事を選びたいという考えを持つ人にとって参考になればと思います。
企業の分布
ここで、マークをした拠点は、事業所や工場そして研究所など、配属される可能性が高い拠点です。
例えば、研究開発職なら絶対に主要な研究所に行くというわけでなく、
工場に併設されている研究所に配属されることもあるので、特に工場や研究所に関しては区別はしていません。
これを調べる前は、太平洋ベルトである北九州付近に集中するのではと予想していましたが、意外と拠点の場所が集中していませんでした。
あくまで今回は化学メーカーのみの拠点についてですが、
全体として九州は第3次産業や第1次産業の割合が高いことから、
製造業の拠点は比較的少ないと考察しています。
また、四季報に記載はありませんでしたが、旭化成の拠点も宮崎県にあります。
九州配属割合のランキング
九州は全体的に化学工業は盛んではないため、九州での配属可能性が高い企業はあまり多くないので、
上位10位までの企業を選出しました。
今回、配属割合が100%であった黒崎播磨に関しては、本社を含め、北九州市八幡が主要な拠点でありますが、
北九州市以外にも拠点は数多くあります。
もしかしたら、2019年が例外で九州配属100%になったが、他の年では配属が散り散りになっている
可能性もあるので、気になる方は他の年も確認をしておいたほうが無難ですね。
他の年の配属がどうなのかを詳しく知りたい場合は、2023年度版の四季報も併せて読んでみることをお勧めします。
昭和電工や三井化学や三菱ケミカルは、化学メーカーを代表するような企業であるので、
日本中に拠点があり、そのうちの一つが九州にあるというニュアンスであると思います。
しかし、その中でも昭和電工は、想像よりも配属割合が低いと感じましたが、
大分にある九州での唯一の石油化学コンビナートの中心企業であり、
ナフサを分解して得られたメタンやエチレンなどの基礎化学品をコンビナート内の他の化学メーカーに
供給する重要な役割を担っています。
まとめ
今回は、九州に配属される可能性が比較的高い化学メーカーを示しました。
昭和電工が九州で唯一の石油化学コンビナートの中心を担ってはいますが、九州は全体として
あまり化学産業が盛んではなく、他の地方と比較すると配属者が少ない印象を受けました。
そのため、九州にピンポイントで配属されることは難しいかもしれませんが、
反対に、希望者が少ないという理由で、希望を出したら配属が通りやすいのかもしれません。
今回の記事は、九州で働きたいという人のためになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。