22卒で就活を行っていた当時、多くの化学メーカーにエントリーしました。
業界によって頻出の質問などが異なると思います。
今回は、多くの化学メーカーの新卒採用試験で問われた質問について紹介していくので、理系就活生の方は参考にしてください。
はじめに
私が化学メーカーを受験したときの職種について紹介します。
企業によって希望の出し方は異なり、技術系総合職として応募を募っている企業もありました。
技術系総合職の中に生産技術職や製造や研究開発が含まれ、それらの中から第1希望~第3希望までを選択する企業もありました。
したがって、今回紹介する実際に聞かれた質問に関しては、職種に関わらず聞かれる可能性があると考えてもらえると良いと思います。
技術面接
理系の大学院生ということもあり、メーカーの技術職では技術面接は必須でした。
コロナ禍というのもあり、オンラインでの選考が非常に多かったです。技術面接ではpowerpointで資料を作成し、研究の説明を行い、その後に面接官からの質問に答えるという形式が非常に多いです。
技術面接で良く聞かれたことについて紹介していきます。
研究を行う上で自分の頭で考えたこと
最も聞かれたことは以下の3つです!
- 研究を進めるうえで工夫したこと
- 研究で苦労したこと
- 自分が考えたオリジナリティ
面接官はこれらの質問で、「先生の指示だけで研究を行わず、自分の頭も使って研究を行っているか」を聞きたいと推測しています。また、返答次第では学生の性格もわかるのでかなり万能な質問であると感じています。
企業は学生が考えて研究や実験をしているのかどうかを知りたいんだなと感じました。
この質問で確かにただ単に先生に指示されて研究をしているのか、
それともある程度自分で考えて研究をしているのかが丸裸になりますね。
どうしてその装置を実験で用いたのか
似たような機能を持つ装置が多い中で、「どうしてその手法を用いたのか」は聞かれました。
場合によっては「昔からその研究室ではその装置が用いられていたから。」という理由もあるとは思いますが、
その装置の特徴を話すことで、改めてその装置が良い根拠が見えてくると思います!
装置の特徴を知っているのかという質問を学生に問いかけているのだと思います。
研究の社会的な意義
大学の立場としては、論文にすることを目的と考えるのであれば、
社会的な意義よりも新規性のほうが重要であると思います。もちろん研究費を獲得することを考慮したら社会的にどう生かせるかは重要ではありますが。
企業従事者の立場では、会社に利益をもたらさなといけないので、
新規性よりも用途や社会的な意義が重要であるという点については企業と共同研究をした経験からも感じました。
企業との共同研究を面接で活用した経験については、別の記事でまとめてあるので企業との共同研究の経験がある方ぜひ参考にしてください。
学会発表の質問とは聞かれるポイントが大きく異なるので、
改めて企業とアカデミックは異なるということを実感しました。
さらに反応を進行させるためにどのようなことに今後取り組むか
さらなる反応を考慮するのは質問する側は興味があることですし、重要な点ではあるとは思いますが、
取り組んでいる立場ではやっとの思いで出したデータであり、一旦休憩して他のテーマに取り組んでいる学生もいるとは思います。
「さらに反応を進行させるために有効な方法があるのであれば、
もうすでに取り組んでいたり、逆に行き詰っているのでとりあえず反応が進んだということで一つの業績と考え、研究を止めている。」
このようなケースもあるとは思いますが、