博士課程へ進学しないで修士で就職を決めた理由

就活
研究室のメンバー
研究室のメンバー

博士課程へ進学する or 修士で民間企業に

就職するかどうかでかなり迷っています。 

ベール
Koji

私は学部4年のときには博士課程への進学を検討していました。

進学を辞めて修士→民間企業への就職に切り替えた理由について紹介していくので

ぜひ参考にしてください!

興味のある分野が多かった

最終的に化学メーカーへ内定を貰い、入社を決めましたが、

就職活動の中でコンサル、プラントエンジニア、IT、専門商社など

様々な分野への興味があることに気づきました。

研究活動は真剣に取り組んでいましたが、興味関心が化学の研究以外にもあると気づいたとき、

研究や化学に固執する理由が見当たりませんでした。

職種に関してもそうですが、知らないだけでやってみたら自分が楽しいと感じることもたくさんあると思います。

就職活動では理学系の院生だと研究開発志望が多いと耳にしますが、

製造だって、生産技術だって面白いかもしれませんよね。

似たような感じで就活のときに幅広く見てみたら様々な分野に興味が出てきました。

私自身や友人など忙しい研究室に所属する学生にありがちなこととしては以下のようなことです。

四六時中研究をやってきたからこそ、修士でそれらを終わらせてしまうのはもったいないと感じてしまうこと。

確かにもったいないかもしれません。しかし、大学で学んだ技術を会社に入って用いることはほとんどないでしょうし、

どんなに修士で頑張っていても社会人になったらよーいドンです。自分と向き合い、「何をしたいのか」や「どうして進学しないといけないのか」について考えてみることを勧めます!

新卒一括制度という豊かな制度を活用し、今まで続けてきた研究を終わりにすることがもったいないという理由で進学を決めないことです。

他分野や他学部の拘束が少ない研究室の話を聞いて常に羨ましいと思っている

これは忙しい研究室に所属している人で一定数いると思います。

部活やサークルの仲間と話をしたときに、どうして自分だけずっと研究室に拘束されないといけないのかと感じていました。

特に夏のインターンに参加した時に、知り合った友人と話を行い、その人は夏休みが多くインターンにたくさん参加をしたと言っていました。

私は、夏休みが10日程度しかもらえないので参加できる企業には限りがあり、

時間に余裕がある研究室の人を羨ましいと常に思っていました。

また、長期休み中に友人のinstagarmを見たときに

自分が研究室にいることを虚しく感じてしまいました………。

極端な例かもしれませんが、友人が社会に出て素晴らしいワークライフバランスの中で給料ももらえる状況の中、

学費を払い、奨学金などを借りながら大学で研究し続けることに納得のいく自信がなかったのも博士課程への進学を辞めた一つの理由でもあります。

コアタイムなし&長期休暇が多い研究室をとても羨ましく思っていたので、研究の世界でやっていくことは厳しいと悟りました。

私個人の研究者のイメージとは程遠い現実の研究者

研究室に配属する前は、研究者とはドラマや映画などのフィクションで触れてきたような人達を想像していました。

しかし、研究室に配属されたらイメージとは大きく異なっていました。

泥臭く研究に取り組み、全く華がなく日々雑用に追われている現実を目の当たりにしました。

また、ポスドクや講師や助教など任期が決まっているポストがとても多く、

彼らが職を探すのを苦労しているのも見てきましたし、やっとの思いで助教や講師になっても5年などの任期付きの場合が多い気がします。

昔ポスドクで研究室で勤務していた複数の先輩が他の大学の研究室の助教になりました。

私も含め、友人も絶対アカデミックにこだわると予想していましたが、

数年後には多くの先輩方が民間企業に転職して給料も1.5倍くらいに跳ね上がっていました。

余程のこだわりと周りを見てもぶれない心がないと仮に博士号を取得しても大学でやっていくことは難しいと感じたのも博士号へのこだわりを捨てた一つの理由です。

研究者への憧れだけでやっていける世界ではないことを悟りました。

 

博士号取得者が必ずしも研究で優れているとは限らないということを知った

博士号取得者が必ずしも優秀であるわけではなく、ピンキリです!

めちゃくちゃ優秀で頭が上がらない人もいれば、「おいおい大丈夫かよ」と感じる人もいます。

審査に関わっている先生であればよくわかると思いますが、

「本当にこの人に博士号を与えるのかよ」と思う博士課程の学生も少なくないです。

もちろん、「どうしても博士号が欲しい」という場合、

「本当にこの人に博士号を与えるのかよ」と思われても、気にしないし、むしろ楽に取得できるのであればそれに越したことがない。

という考えもわかります。価値はあるものなので無いよりはあったほうが良いですからね。

しかし、私はどうしても博士号が欲しかったというわけでなく、

何より、楽に博士号が取得できる保証もないので、修士課程での就職に決めました。

博士号取得者が必ずしも研究で優秀というわけではなく、人によりけりであった。

未練があるなら一度社会に出てからまた大学に戻れば良い

遠回りにはなりますが、結局、アカデミックでやっていきたいという未練があるのであればまた戻ってくればよいだけであるとは思います。

一度、民間企業で企業の研究者としての現実を知り、「やっぱり大学で研究がしたい!」

という想いになるほうが研究をする上でモチベーションを高く保てると思います。

修士課程を修了してから数年民間企業で研究開発を行い、やっぱり基礎研究がやりたいと思って退職し、大学で博士課程の学生として研究する人もいますし、

「博士号」が欲しいということであれば社会人ドクターという選択肢もあります。

博士号は社会人でも取得でき、アカデミックへのこだわりがある場合、入りなおす選択肢もある。

まとめ

博士課程の進学から修士課程から民間企業への就職に切り替えたことについて紹介していきました。

改めて私は博士課程へ進学しないで良かったと思いましたし、もし進学していても乗り切ることができなかったと思っています。

しかし、「ないものねだり」であるので企業で研究を行ってから「やっぱり大学で研究がしたい」と感じるかもしれません。

迷うくらいなら一度、社会に出てから検討しても良いのではないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。