就活において多くの人の悩みである学校推薦について、メリットとデメリットを考え、
実際に学校推薦を使うことを決断した就活生の一人でした。
ただ、選考のなかで先方の対応の悪さに志望度がどんどん下がるが、
就職課や教授に相談しても当然辞退の反対をされ、苦しみました。
以下に示す方法は私が実際に行った方法であり、必ずしもこれでうまくいくわけではありませんし、
逆に他の方法もたくさんあると思います。
あくまで参考程度に捉えていただき、同じように、辞退を考えている人、学校推薦での足枷について悩んでいる学生に少しでも助けになれば幸いです。
はじめに
この記事を見ているということは少なからず、学校推薦での悩み、人によっては辞退を検討している人だと思います。
辞退するか否か検討しているときはみん就や知恵袋など様々なサイトを見ることをしました。
しかし、どのような形態の推薦であるのかが定かではなく、
辞退を検討しているときにどのように行動すべきなのか、
インターネット上にある情報がどの程度真実であるのか見当がつかなかったのを覚えています。
結果として、私は学校推薦を辞退せずに、本気で落ちるための対策を行うことで、
特に問題を起こさずに推薦で落ちることができました。
もちろん、学校推薦の辞退も落ちにいくことも決して認められることではなく、
今でも先方や教授、そして就職課に迷惑をかけたと申し訳なく思っています。
しかし、学校推薦による足枷によって内定がゼロになる恐怖に襲われたことは、
学校推薦の大きなデメリットでありますし、同じように悩む人は一つの参考例と捉えてください。
学校推薦を使おうと思った経緯
初めは学校推薦を利用するつもりはありませんでした。
しかし、選考が早い業界や早期選考を受け、
落ち続けていると同時に推薦を使って内定先が決まった学科の同期の声が数多く寄せられてきました。
学校推薦なら選考が早く進む、受かりやすいと聞いていたので、
自由応募で落ち続けていたこともあり、学校推薦を利用することを決断しました。
今、思うことではありますが、学校推薦は先着順であったので焦り、細かい確認を怠っていました。
「選考が早く進む」これはあくまで企業によって異なるということです。
実際、私は推薦状を送付しても1か月半程度選考に案内されませんでしたし、
今思えばその企業は推薦状があればESとWEBテストで落ちることはなく、
自由応募と同じ日程で1次試験に進むことができるという程度の効力でした。
したがって、全く、選考が早く進むことがなく、
実際、最も恐れていたその間に他社からいただいた内々定の返答期限との板挟みになりました。
推薦があるから絶対受かるわけでもなく、内々定の会社を断ることで内定がゼロになる恐怖がありました。
しばしばネットで第一志望であるときのみ推薦は出すべきと書かれています。
第一志望と考えて、このような学生もいるでしょう。
「志望度が比較的高く、早く選考が進んで内定を取ることができるから第一志望」
私もその一人でした。しかし、使うときには必ず日程を確認しましょう。
焦らず、しっかり聞くべきことを聞かずに推薦状を提出すると自分の首を絞めることになります。
このような経験から、私にとって学校推薦を使うべき人は、
学校推薦を使おうと思う企業において以下のような考え方の人です。
学校推薦の申請と送付
学校推薦であるので他の推薦形態と異なり、
取得するには人数制限があるので他の人に取られるのを恐れ、
選考途中ではなく、ESを提出してすぐ学校推薦の申請を行いました。
学校推薦を申請する際には、「選考途中そして内定後の辞退はできない」と強く念押しされました。
私は「学校推薦なら選考が早く進む、受かりやすい」と聞いていたので、
特に辞退する気はなく、推薦状を企業に送付しました。
推薦状送信後の企業の対応
私は、推薦状を送ったら早めに就活が進むものかと思っていました。
しかし、実際には推薦状を送付しても1か月半程度選考に案内されず、経験から言えば、
その企業は推薦状があればESとWEBテストで落ちることはなく、
自由応募の日程まで待つことになり、
自由応募でESとWEBテストを通過した人と同時に1次試験に行う方式でした。
さらに、先方にメールで問い合わせても、対応があまりにも遅く、
詳細について聞くために電話で問い合わせました。
すると、「担当の人から後日折り返しの電話が来るので待ってください。」と伝えられました。
しかし、実際に折り返し電話が来なかったです。
しばしば「学校推薦は大学と企業との強い信頼関係の元成り立っている」と耳にしますが、
推薦状を提出し、覚悟を決め、もう逃げられない学生を1か月半放置することは学生の弱い立場を逆手に取った悪質な選考方法であると感じました。
企業の対応があまり良い対応とは感じなく、誠実さに欠いた対応であり、受かっても行きたくないという感情が生じてきました。
他社の自由応募の選考との同時進行
学校推薦状を送付しても1か月以上案内をされず、
放置され当然ながら他の企業の自由応募も並行して行っていました。
当時、推薦の企業からの案内が来る前に他社の企業の最終面接を複数回行いました。
また、実際に内々定をいただいた企業もあります。
このときに問題が発生しました。
それは、内々定受諾期限があるということです。
推薦で落ちても大丈夫なように自由応募も並行して受けているのにも関わらず、
自由応募で受験した企業の受諾の期限によって内々定辞退を検討しなければならないということです。
これには本当に悩まされました。
私の中では学校推薦の企業は「優先して選考を行って貰えるので第一志望」の認識であったので、
優先して選考を行ってくれず、1か月半放置という誠実さを欠いた対応によって推薦を辞退したいという気持ちが芽生えてきました。
教授や就活課への相談
他社から内々定をいただいて返答期限が数週間後に迫っていました。
しかし、絶対に受かるかわからず、
誠実な対応をされていない学校推薦の企業の専攻がまだ始まっていない段階でした。
そこで先方の誠実さを欠いた対応とまだ選考が始まっていないという理由で辞退したいという旨を就職課や研究室の教授へ伝えました。
結果は、ノーでした。
「いかなる理由であろうと推薦状を提出したあとは選考途中&内定後での事態は出来ない」
ということを念押しされました。
当然ですね。そもそも推薦状を申し込む際に、上記の規約の同意書にサインを添えたわけですから。
本当に苦しみました。でも覚えてほしいこととしては、
研究室の教授や就職課の教授にとって一番大事なのは一人の学生ではなく自分自身や組織としての面子であるということ。
いくら相談しても、いくら推薦状の提出後の企業の対応が覚悟を決めた学生に対して誠実さを欠いたものであることを力説しても結局は助けてくれることはなく、
自分で決断しなければならないと感じました。
もし、推薦状を提出していない場合、同意書などにサインをしたことにならないので、企業に申し上げて辞退できるかもしれないので、まだ推薦状を提出していない人がいたら検討しても良いと思います。
最後に下した決断
教授や大学の気持ちも十分わかります。
企業へ対して悪い印象を与えると共同研究の機会を失う可能性もありますし、後輩に対しても影響がある可能性があることもわかります。
そこで、迷いに迷った結果最後に出した結論は以下のようなものです。
結局は、辞退をする勇気はありませんでした。
そこで、所謂「素でヤバい学生」を演じて、企業からは採用したくないなと必死に思わせるように演じることを全力で行いました。
具体的には、以下のような方法があります。
- 理系なので、必ずある研究説明でかなりわかりにくく、また、もごもごと話す。質問に対しても変な回答をする。
- 製品別の拠点をしっかりと把握し、拠点自体はあるが基本的に配属されない地方(関西地方とか関東地方)にこだわって、ミスマッチを面接官に思わせる。
- ESによって面接官が抱いたイメージとはかけ離れた自分を演じる。
以上のように、雇用のミスマッチを思わせるような自分を演じることを行いました。
明らかに落ちたいという意思が相手に伝わってしまうと大学や企業に叱られることになるので、
叱られることを恐れて辞退を諦めた私にとってこの方法が最も適切であると考えていました。
結局、思惑通りに事が進み、何事もなく就活を終えることができました。
まとめ
学校推薦に悩める就活生に向けて書きました。
もちろん学校推薦は選考が一部免除されたり、
内定先が早めに決まったり、志望度を示せるので内定を貰いやすいといったメリットがあります。
しかし、一度推薦状を提出してしまうと企業の選考のスタンスに従わないといけないので、
自分でコントロールできなくなってしまいます
(もし利用するのであれば絶対に事前に選考時期、選考期間、推薦状の効力などを企業に問い合わせておきましょう)。
もちろん学校推薦の辞退は本来認められるものではありませんが、
企業がどの程度時間を誠意をもって割いてくれたか次第だと考えています。
逆求人サイトも近年豊富になっているため、
学校推薦でなくても優遇を受けることが可能なので今後は学校推薦の必要性も減少してくると思います。
推薦状を提出した企業を落ちにいくことは褒められたことではありませんが、
同じような状況に陥った学生に対して少しでも参考になれば幸いです。