日本で外資系のメーカーに就職したいのですが、
具体的にどのようなメーカーがありますか?
今回は化学メーカーに限定し、そのような疑問を解決できればと思います。
BASFジャパン
ドイツのルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く世界最大の総合化学メーカーであり、
グループ全体では11の事業本部が存在し、事業セグメントは6つに分類されています。
総合化学メーカーであり、日本の会社では三菱ケミカル、住友化学、三井化学、旭化成などが該当します。
東京、名古屋、大阪にオフィスがあり、茨城、千葉、神奈川、三重、兵庫に生産および研究開発拠点があり、
尼崎や横浜の研究開発拠点イノベーションのための拠点では、コーティングやバッテリーの材料の開発や技術サポートや顧客の支援も行っています。
各生産拠点での製品は以下のようになっています。
新卒採用は、5名程度毎年採用を行っており、新卒での入社も可能となっています。
BASFジャパンが採用している新卒のために行われる育成プログラムは、教育制度が24か月継続するので、キャリア形成に大いに役立つことが伺えます。
2020年での基本給は学部卒が約34万、修士了が約37万となっており、日本の化学メーカーでの競合である住友化学が大学卒が約23万、修士了が約26万であることから非常に高水準の給与であると分かります!
ダウ・ケミカル日本
アメリカのミシガン州ミッドランドに本社を置く素材化学メーカーであり、
素材化学の専門知識を活かし、「機能性素材事業」「工業中間体事業」「プラスチック事業」の3つを事業の軸として顧客と共に持続可能な将来を形成することを目指しています。
素材化学メーカーであり、日本の会社では東レや信越化学工業などが該当します。
ダウ・ケミカル日本の事業内容は、化学製品の製造や輸入販売や研究開発です。
東京にオフィスがあり、神奈川に開発センターがあり、
技術・開発拠点となっています。また、グループ企業の製造、販売拠点が千葉、名古屋、福井、石川にあります。
新卒採用は、5名程度毎年採用を行っており、新卒での入社も可能となっていますが、非常に狭き門であることが分かります。
2020年での基本給年額は学部卒が約456万、修士了が約480万となっており、マイナビが調査した「2021年版業界別ランキング」の化学業界平均年収469万とほとんど同等であり一年目でありながら高水準の給与であると分かります!
日本エア・リキード
フランスに本社を置く、産業ガスメーカーです。
産業ガスメーカーであり、日本の会社では大陽日酸やエア・ウォーターなどが該当します。
エア・リキードグループは4つの事業に分類されています。
北海道から九州にかけて20を超える支社があり、北海道、新潟、茨城、長野、静岡、愛知、兵庫、神奈川に生産およびR&D、プラントエンジニアリングの拠点があります。
また、全国各地に関連会社があり、多くの産業や地方にガスを提供しています。
各生産拠点での製品は以下のようになっています。
新卒採用は、10名程度毎年採用を行っており、新卒での入社も可能となっています。
2020年での基本給は学部卒が約22万、修士了が約24万となっており、日本の化学メーカーでの競合である大陽日酸が大学卒が約22万、修士了が約24万であることからほとんど同額の給与ですね!
DuPont Japan
アメリカのデラウェア州に本社を置く、 化学素材メーカーです。
素材メーカーであり、日本の会社では積水化学工業などが該当します。
デュポンは以下の3つの事業本部を有しています。
東京、名古屋にオフィスがあり、神奈川、栃木に事業所および研究開発拠点があります。
名古屋にあるイノベーションの拠点では、顧客と科学者やエンジニアのネットワークと共に、革新的なソリューションを生み出すための拠点としています。
そのほかにも同グループに所属する企業の拠点が東京、新潟、福島にあり、化学産業に必要不可欠な化学薬品の製造を行っています。
新卒採用は、10名程度毎年採用を行っており、新卒での入社も可能となっています。
2020年での基本給は学部卒が約34万、修士了が約39万となっており、日本の化学メーカーでの競合である積水化学工業が大学卒が約23万、修士了が約24万であることから非常に高水準の給与であることが分かります!
Evonik Industries
ドイツのエッセンに本社を置く、 特殊化学品メーカーです。
特殊化学品に強みを持っており、日本の会社では昭和電工などが近いと思います。
Evonicは、以下の5つの事業で構成されており、日本の拠点では、化学関連製品や飼料添加物や医薬品の製造や販売を行っています。
各拠点での機能はは以下のようになっています。
エボニックジャパンは、日本での取り組みとして、子供向けに化学の実験を行ったり、保育施設を建設したりするなど地域のための取り組みが多く行われており、地域とのコミュニケーションを大事にしていることが伺えます。
エボニックジャパンとしての新卒採用は行っていませんが、Evonicのグローバルサイトでは学生の長期インターンシップや既卒や中途採用の機会はあるので、海外に出たい方はぜひ見てみてください。
Covestro Japan
ドイツのレヴァークーゼンに本社を置く、ポリウレタン原料やポリカーボネートを中心に取り扱う、素材科学分野の化学品メーカーです。
素材メーカーであり、日本の会社では積水化学工業などが該当します。
コベストロは樹脂に強みを持っており、自動車、建築などの産業に高機能の素材を提供しています。
東京にオフィスがあり、兵庫にイノベーションの拠点があり、技術・開発拠点となっています。
そのほかにも兵庫、愛媛、大阪、 茨城、神奈川にコベストロジャパングループに所属する企業の拠点があり、樹脂の研究開発やポリウレタンやコーティング材の製造が行われています。
各拠点での機能はは以下のようになっています。
コベストロジャパンとして新卒採用は行ってはいませんが、Covestroのグローバルキャリアサイトでインターンシップや既卒や中途採用の機会はあるので、海外に出たい方はぜひ見てみてください。
シンジェンタジャパン
スイスのバーゼルに本社を置く、農業や種子に強みを持つ 農業メーカーです。
農薬や種子に強みを持つメーカーであり、日本の会社では住友化学などが該当します。
Syngentaは「作物の保護」と「種子の改善」を事業目的とし、「アグリビジネス事業」「野菜種子事業」「プロフェッショナルソリューション事業」の3つを事業の軸としています。
シンジェンタジャパンの事業内容は、農薬や種苗の研究開発、製造、販売、輸出入です。
東京、札幌、仙台、埼玉、長野、名古屋、大阪、愛媛、福岡、静岡にオフィスがあり、茨城に中央研究所があり、技術・開発拠点となっています。
各拠点での機能はは以下のようになっています。
新卒採用は若干名行っており、総合職として入社することができます。
2019年での基本給は学部卒が約23万、修士了が約24万となっており、日本の化学メーカーでの競合である住友化学が大学卒が約23万、修士了が約26万であることから日本企業と給与の面では大差はないことが分かります!
Solvay Japan
ベルギーのブリュッセルに本社を置く、化学材料メーカーです。
特定の産業に依存せず幅広く事業を展開しているメーカーであり、日本の会社では昭和電工などが該当します。
Solveyは「マテリアルズ」「ケミカルズ」「ソリューションズ」の3つの事業を軸にしており、近年は資源効率への対応とヘルスケアの拡大に力を入れています。
東京、神戸にオフィスがあり、そのほかにも徳島に同グループに所属する企業の拠点があり、レア・アース製品の製造販売をエレクトロニクス、触媒などの市場に提供しています。
ソルベイジャパンとして新卒採用は行ってはいませんが、Solveyのグローバルキャリアサイトでは様々な職種における中途採用の機会はあるので、海外に出たい方はぜひ見てみてください。
Johnson Matthey Japan
イギリスのに本社を置く、 非鉄金属系の化学メーカーです。
非鉄業界であり、日本の会社では三菱マテリアルや住友金属鉱山などが該当します。
ジョンソンマッセイは、Clean Air (排ガス浄化用触媒)、Efficient Natural Resources (化学プロセス触媒、貴金属精製・再生)、Health (医薬品及びその原料供給)の3つの事業分野に注力しています。
日本法人では、上記のHealth以外の3つの事業分野に注力しており、製造、研究開発拠点のほかに本社機能を有している拠点は栃木にあります。
新卒採用は、若干名となっており、技術系総合職として新卒での入社も可能となっています。
基本給は学部卒が約20万、修士了が約23万となっており、日本の化学メーカーでの競合である三菱マテリアルが大学卒が約22万、修士了が約24万であることから日本企業と給与の面では大差はないことが分かります!
Umicore Japan
ベルギーのブリュッセルに本社を置く、非鉄金属系の化学メーカーです。
非鉄業界であり、日本の会社では三菱マテリアルや住友金属鉱山などが該当します。
Umicoreは「自動車の有害な排出ガスの削減」「使用済み金属の再利用」「未来の自動車の動力源の創生」を事業目的とし、「触媒事業」「エネルギー・表面技術事業」「リサイクル事業」の3つを事業の軸としています 。
東京にオフィスがあり、茨城に事業所があります。そのほかにも愛知、姫路、神戸にグループ企業の拠点があり、自動車触媒の開発、生産も行っています。
新卒採用に関しては、ユミコアジャパンの採用情報はありませんでしたが、コマンドは存在したので年によって採用をしているときとそうでないときがあるのかもしれません。
まとめ
今回は、日本で活動している外資系化学メーカーについて説明をしていきました。
外資系化学メーカーに興味がある人はぜひ参考にしてください。