化学メーカー就職を機に都会から田舎に移り住みました。
これから都会から田舎への移ることを検討している人の参考になればと思います。
良いところ
田舎といっても限界集落やかなり僻地にあるところでなく、
人口は少ないが、街としては機能しているところとイメージしていただければと思います。
まず、田舎の良いところについて紹介します。
- 野良猫を多く見かけ、癒される
- 自然が近く、アウトドアを行いやすい
- 通勤がストレスフリー
- 出費を抑えることができる
- 日本のほとんどの場所は用があれば政令指定都市へはすぐに行ける
野良猫を多く見かけ、癒される
田舎では野良猫に餌を与え、繁殖してしまうという社会問題を抱えてはいますが、
田舎では野良猫が非常に多く、見ているだけでとても癒されます!
家の近くを散歩をしたり、自転車に乗っているときなどに
のほほんとしている野良猫を見かけると、つい、にやけてしまいます。
完全な野生であれば人間に対しての警戒心は非常に強いが、住宅地にいる野良猫に関しては
人間に対して警戒心が弱いので、少し近寄っても拒否されません。
猫を見ているだけで幸せになれる人にはかなり良いと思います。
自然が近く、自然を生かしたアウトドアを行いやすい
田舎では自然が近くにあり、自然を活かしたアウトドアを行いやすい環境にあります。
自然を活かしたアウトドアでメジャーなものとしては以下のようなことでしょうか。
- キャンプ
- 登山
- ゴルフ
- 釣り
- スキー
- ダイビングやサーフィン
山が多ければキャンプや登山やスキー、
丘が多かったらゴルフ、
川や海があったら釣りやダイビングやサーフィンなどなど
などなど自然を生かした遊びが非常に充実しているのが田舎の特徴です。
遠出をしなくても自然を活かしたアウトドアを楽しむことができるのは
アウトドア好きな人にとっては最高の環境だと思います。
田舎に住むことで今まで経験したことがないアウトドアが
実はかなり楽しいと感じるようになった会社の同僚がいます!
通勤がストレスフリー
田舎では公共交通機関を用いる場合であっても
満員の時間は比較的短く済んだり、
車社会ということもあり、そもそもあまり電車に乗る機会は多くはないので
ストレスフリーです。
都会のほうが在宅勤務が普及しているのは承知していますが、
そもそも通勤する必要がなくなっている企業も数としては少なく大多数は通勤をしていると思います。
したがって、通勤のストレスフリーに関しては田舎に分があると感じています。
通勤のストレスが軽減されることは大きなことであると思います。
出費を抑えることができる
田舎では出費を抑えることができます!
田舎で出費を抑えることができる理由は挙げればキリがありませんが、
都会から田舎に引っ越して自分自身が結果的に出費が減少した理由はこれらです。
- 居酒屋など低価格で楽しめる
- ファッションはどうでもよくなる
- グルメ巡りもしなくなる
- ふらっとお店に立ち寄って何かを購入することもない
●居酒屋など低価格で楽しめる
これは非常にありがたいことです。
もちろん都会であっても鳥貴族のような安い居酒屋などはありますが、
やはりコスパが良いのは田舎の居酒屋です。
安くて食べ物が美味しい居酒屋や飲み代が安い傾向にあります。
「たぶん4000円くらいかかったかな?」
という場面であっても2800円しかかからないこともあるので
お酒が大好きな人は田舎はなかなか悪くないと思います。
また、時間ピッタリで退席を急かされることもないのもポイントが高いです!
飯や酒を低価格で楽しめることには満足です!
●ファッションはどうでもよくなる
これは日常生活の中でかなり影響が大きなことでした。
都会に住んでいると周りの人がみんなオシャレです。
周りに影響されて「少しくらいかっこいい服を着ようかな」
と思うと思います。
実際、私も都会に住んでいたときは、
似合う服や似合わない服関わらず、かっこいい服を着たいという
思いでいろいろ試したことがあります。
しかし、田舎ではどうでしょう。
正直、田舎でかなりオシャレな人が居たらかなり目立って、居心地が悪いかもしれません。
例えるなら、ダーツの旅で田舎に当たってスーパースターが突然訪問する感じです。
とにかく馴染んでいないということです。
田舎では服装に関してはオシャレより機能性重視な面があるので
私は「おしゃれだけどちょっと目に留まる服は着なくていいや」
と思うようになりました。
田舎に引っ越してから目立たなくてコスパの良いユニクロの服が大好きになりました。
●グルメ巡りをしなくなる
元々、気が向いたらやっていた程度ではありましたが、
田舎に来てからグルメ巡りを全くしなくなりました。
グルメ巡りが好きではないというわけではなく、
「飲食店の数が少ない+車でないと行くことができないようなアクセスが悪いところにお店がある」
ということもあり、グルメ巡りをしなくなりました。
「グルメ巡りをしていると気づかないうちに結構お金を消費していたんだな~」
と田舎に引っ越してから気づきました。
グルメ巡りは非常に楽しかったけど、
思い返してみれば大学生には痛い出費でした。
●お店にふらっと立ち寄って購入しなくなる
田舎に来たら、お店にふらっと立ち寄ってモノを購入することがなくなりました。
都会だと高層ビルがたくさん並び、
お店もたくさん集まっているのでグルメ巡りをしているときなどに、
ふらっとお店に立ち寄って購入する予定がなかったものを購入したりしていました。
田舎ではふらっとお店に立ち寄るほど多くのお店が並んではいませんし、
「別にアマゾンや楽天で欲しいものは買えるのでわざわざ遠出して買い物に行かなくてもいいかな」
という考え方に変わり、必要のないものを買うことをしなくなりました。
お店で陳列されていて素敵に見えるモノを直感で購入することはなくなりました。
日本のほとんどの場所は用があれば政令指定都市へすぐに行ける
日本のほとんどの場所は用があれば政令指定都市へすぐに行くことが可能です。
これが、日頃住んでいる場所が田舎であっても問題ないという理由の一つにもなります。
2022年現在、政令指定都市は全国に20市あり、所在を赤丸でプロットしました。
やむを得ず田舎に来てしまった、行かなければならない人もいると思います。
それでも、この日本地図のプロットを見ると意外と
日本の中でも有数の栄えている街は多くあることが分かると思います。
もちろん政令指定都市であっても都会と感じない都市もあるとは思いますが、
やはり人口が多いというだけで街として規模が大きいということになり、
東京には劣りますが、人は多く、活気があって楽しめます。
交通の発達により政令指定都市には苦労せず行くことができる
田舎は意外と少なくないと思います。
悪いところ
続いて、田舎の良くないところについて紹介していきます。
- 密度が低い街であり、移動が大変
- 野菜の価格が意外と高価
- 車がないと何もできない
- 社会人サークルを見つけにくい
- 刺激が少なく、退屈になりがち
密度が低い街であり、移動が大変
ある程度の都会なら駅の近くに何でも揃っていたりするケースがありますが、
田舎は一つ一つが密集していないので、どこへ行くにも大きな移動が伴います。
バイパスなどに行けば様々な施設が多く密接していますが、
歩いていろいろな施設をはしごすることは非常に困難です。
観光に行っても強く感じることではありますが、
都会ではバスや電車などで数分で次の観光地に到着することも普通ですが、
田舎では車で1時間以上かけた先に最寄りの観光地があることも珍しくありません。
「別に車があるし、バイパス行けば何でもできるし、観光はたまにしかいかないから気にしない」
という人もいると思います。
しかし、低密度な街で大きなデメリットとしては、
意外と通勤時間に時間を有する。
ということです。
独身であれば会社の近くに住むことが容易ですが、
結婚をして夫と妻の職場が「隣の隣の街」と「もっと遠い街」となることも珍しくありません。
都会であれば仕事も密集しているので、
共に職場の近くに住むことも可能ではありますが、田舎ではかなり難しいことであると思います。
その結果、夫婦のどちらか、もしくは二人で割ることを行いますが、いずれも通勤時間の負荷がかかることにはなります。
都市内での雇用が十分にあり、なおかつ公共交通機関での移動に優れ、家賃も東京に比べ安価な政令指定都市クラスの街のほうが夫婦とも通勤時間が短く、共働きには向いている気がします。
結婚し、同居してから通勤時間がかなり伸びた先輩はやっぱり田舎での勤務が多い印象です。
野菜の価格が意外と高価
「田舎なら野菜とかも安く購入できそう」
と思うかもしれませんが、田舎であってもスーパーでの野菜の価格は特別安いとは感じません。
やはり、安いのは直売所や八百屋です。
直売所は都会ではあまり見かけませんが、八百屋は多くオフィス街から少し電車で離れた住宅地には多く見かけ、アクセスの良いところにあります。
さらに、また、スーパーに比べると八百屋ではかなり安価で野菜が売られていますよね。
田舎の直売所は安く野菜を購入することができますが、
アクセスの悪いところにあり、わざわざ行くかと言われると
通り道であったり、野菜の消費が多く、少しでも安く購入したいという気持ちがない限り、私は行きません。
その結果、少し高価であっても便利なスーパーマーケットで野菜を購入するようになり、
都会と比べても野菜の出費は決して抑えられていないという状況です。
安い野菜が駅からの家路で購入できた都会の住宅地は今思い返すとありがたい存在でした。
車がないと何もできない
これに関しては言うまでもないことではありますが、
田舎は車がないと何もできないというデメリットがあります。
先述した「街の密度が低く、移動が大変」や「野菜の値段が意外と高い」を解消するためには
自家用車は必須アイテムとなっているため
田舎生活を充実させるためには車が絶対条件になります。
車の所有を前提として街づくりがされており、それに無条件で従わなければならないということは
車を単なる移動手段としてとしか捉えていない人からしたらデメリットでしょう。
逆に車があると近くの街やアウトドアにも行きやすくなるのでQOLはかなり上がりそうですね。
社会人サークルを見つけにくい
人口が少なく、閉鎖的であるということは、仲間を見つけにくいという側面があります。
やはり、社外での関わりを作るのが非常に難しいと感じています。
同じ街や近くの街で社外の友人を作ろうとしてもなかなか難しいと思います。
田舎は人の流出入があまり多くはないので、
ずっと住んでいる人は中学や高校の友達が近くにいるので
特にサークルなどを作ったり、入らなくても友人関係はもう間に合っている状態です。
仕事とプライベートで親密に関わる人を分けたいと思っても学生時代の友人を除くとなかなか田舎では難しいのかなと感じています。
試しに私の近くの社会人サークルを探しましたが、ほとんど見つかりませんでした。
刺激が少なく、退屈になりがち
都会ではいろいろな人がいますし、
特に人と会話をしなくても都会の街の中を地下鉄で移動したり、歩いたりするだけで勝手に情報が入ってくるので刺激的な生活を送ることができます。
しかし、田舎では普通の生活をしているだけでは情報量が非常に少ないですし、
刺激的なイベントなども行われないので刺激は非常に少ないです。
したがって、意識してSNSやネットで意識して情報を取りにいかないと非常に退屈な生活を送ることになりかねません。
逆に大学で上京して刺激が強すぎて、就職で田舎に戻る人もいるので、もしかしたら
「退屈」であるのか「適度な情報量に制限できる」のか捉え方次第かもしれませんね。
まとめ
今回は、都会から就職で田舎に引っ越してきた私が感じた田舎のメリットとデメリットについて紹介していきました。
まとめると以下のようになります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良いところ
- 野良猫を多く見かけ、癒される
- 自然が近く、アウトドアを行いやすい
- 通勤がストレスフリー
- 出費を抑えることができる
- 日本のほとんどの場所は用があれば政令指定都市へはすぐに行ける
良くないところ
- 密度が低い街であり、移動が大変、通勤時間も意外と長い
- 野菜の価格が意外と高価
- 車がないと何もできない
- 社会人サークルを見つけにくい
- 刺激が少なく、退屈になりがち